Last Update 2015/05/10
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● スピーカーのエッジ の修理


エッジの破片や廻りをキレイに始末する
・某ハー○オフで見つけた、
 車載用サブウファー。

 ウレタンエッジのために、
 エッジがボロボロで無く
 なっていました。

 取り敢えず、エッジを押
 さえている紙製押えを傷
 つけない様に剥がします。

 その上でフレームに残っ
 ているエッジのゴミや接
 着剤をキレイに取り除き
 ます。(シンナーや彫刻
 刀を利用してキレイに)

 大口径、小口径にかかわ
 らず同じ作業です。
丸型バックアップ材を半分に割ったもの
・ご覧の様に、コーキング
 のバックアップ材で丸型
 のウレタン製の物でエッ
 ジの幅にあったサイズを
 選び半分にカットします。

 スピーカーからエッジの
 直径を測り、塩ビシート
 とかの板(化粧ベニア等
 表面が滑らかな物も可)
 にコンパスで印をつけ、
 両面テープで丸く固定し
 ます。

 エッジの下地になる布と
 シリコン剤の厚みを考慮
 して直径を決めます。

黒色の綿の下着の半身とステックのり
・エッジの下地になる布は、
 某ユニ○ロの自在に伸び
 縮みするストレッチ素材
 肌着(綿100%)が良いと
 思います(価格も安い)。

 スチックのりは、百均の
 ものを使いました。

 さっきの半丸のウレタン
 バックアップ材と下敷き
 の面にたっぷり塗ります。

 そこに綿の下地布をキレ
 イに貼り付けます。
 シワが出来ない様に、注
 意して布を貼り付けます。

黒のシリコンコーキング剤をラッカーシンナーで薄めて塗る
・エッジの主剤になる、シ
 リコン剤はシリコンコー
 キングの黒を使います。

 この時、そのままでは硬
 すぎるのでラッカーシン
 ナーを使って少し薄めま
 す。(刷毛で布に上手く
 塗れる程度の軟らかさ)

 一度に厚く塗らず、数回
 (3回〜4回)に分けて
 塗ります。
 表面が良く固まってから
 次の塗りに入ります。

 これが結構時間が掛かり
 ます。
薄めたシリコンコーキングを数回塗ったエッジ
・この状態がシリコン剤を
 塗っているところです。

 最後の仕上げの塗りの段
 階では、表面がシリコン
 の特性で艶が出てしまう
 ので、出来上がりが安っ
 ぽく見えるので、乾き初
 めたら空の刷毛で表面を
 擦って艶を消す様にしま
 す。(微妙なタッチなの
 で経験で慣れると思いま
 す)

 仕上がったエッジは、再
 度コンパスで印をつけて
 剥がしたらハサミやカッ
 ターでキレイに切り取り
 ます。
芯ずれを起こさない様に、ガムテープで均等に押さえます
・スピーカーユニットのボ
 イスコイルが擦れない様
 に、スピーカーコーンを
 軽く上下させながら芯を
 決めて、均等に重しを掛
 けてからエッジの貼付け
 を行います。(私はガム
 テープを重し代わりに使
 いました)

 エッジを貼る接着剤は、
 シリコンでも接着出来る
 ものになります。
 私は「セメダイン製スー
 パーX」と言う接着剤を
 使いました。

 先に内側から接着します。
シリコン製エッジを取り付けたスピーカー
・外側はスピーカーフレー
 ムの金属部分に接着しま
 すが、上手く接着出来ま
 す。

 上手く接着されたら、次
 は押えの紙製のもの(ウ
 レタン製やプラスチック
 製の押えもあります)

 出来ればこの時、スピー
 カーを裏返して自分の重
 みでエッジとフレームの
 固定が上手く出来る様に
 して乾燥させるのが良い
 でしょう。

 外側のエッジの固定時に
 アンプに仮接続して音を
 出して芯ずれが無い事を
 確認しましょう。
こちらもエッジの抜けたスピーカーシステム
・こちらも、某ハー○オフ
 で515円(1セット)
 で購入したスピーカーシ
 ステムです。

 ご覧通り、ウーファーの
 エッジが抜けております。

 ウーファーサイズが25cm
 もあったので、少し大変
 でした。
エッジ廻りを処理する前のスピーカーユニット
・エンクロージャから外し
 たウーファユニット。


 エッジのカスや接着剤の
 汚れは、シンナーやカッ   
 ターナイフや彫刻刀でキ
 レイにします。
エッジ廻りをキレイに処理したスピーカーユニット
・これがエッジ押えもキレ
 イにした状態のユニット
 です。

 エッジ押えはゴム製。
修理の完成したスピーカーシステム
・修理の完成したスピー
 カーシステム。

 エージングを数日、地
 道に数時間ずつ鳴らし
 て仕上げです。


 上がったスピーカーは
 515円(左右セット)
 とは思えない仕上がり
 となりました。


 みなさんも頑張って見
 ませんか?


※当サイトを参考に自作する場合は、自己責任のもと当方は責任を持てません。

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